ちょっといい話
登校時は激しい雨でした。いつもなら、学校に着くとそれぞれの学年の下足置き場に向かう子供たちですが、今日はちょっと違います。いつもどおりに玄関に入っていく子供たちもいるのですが、何人かは雨のかからない軒下まで来ると向きを変え、だまって斜め下の方を見ています。「何をしているのかな」と、よく見てみると、玄関前に静かに立っているのは、登校班に1年生がいる高学年の子供たちでした。
以前、雨が激しく降った日は、1年生にとって傘をまとめることが難しかったようで、高学年がまとめていました。でも、今日は、教えたり、励ましたりしながら1年生ができるまで待ち、できたことを一緒に喜んでいます。何人かの6年生に聞くと、「私がしてあげたら、いつもでもできないままでしょ」とか「1年生が早く自分でできるようになったらいいと思って」と答えていました。
高学年のさりげない気配りが届いたのか、子供たちが校舎に入ったときには、雨がすっかり青空になりました。